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後悔しない家づくりのために 無添加住宅のメリット・デメリットを代理店が解説
こんにちは。奈良県で無添加の注文住宅を手掛ける工務店、吉川住研です。
近年の健康志向の高まりから、無添加住宅に興味を持っていただけるお客様は増加傾向にあります。その反面で、性能や耐久性に不安を感じていらっしゃる方もまた多くいらっしゃいます。
「無添加の家に興味はあるけど、機能的に大丈夫なのかな?」
「メンテナンスが大変そうだけど実際はどうなの?」
「暮らしが不自由になったら嫌だな・・・」
そんな疑問を解決すべく、この記事では、
・無添加住宅とはどんなものか
・無添加住宅の特徴
・メリット・デメリット
についてお話ししていきます。
後悔しない家づくりのため、比較検討の参考にしていただければ幸いです。
Contents
無添加住宅とは?
無添加住宅とは超自然素材の家
そもそも無添加住宅の家とはどのようなものなのでしょうか?
一言で言うと、「超自然素材の家」。自然素材に徹底的にこだわって建てた家のことです。
一般的に、建物を建てる際に使われる接着剤や塗料などは化学物質を使って作られています。また、内装に使われるクロス(壁紙)は塩化ビニール製のものが多く存在します。
このような物質からは体に有毒な物質が放たれており、アレルギー症状などを引き起こす可能性があるのです。
また、一般的な自然住宅においても、天然木や漆喰などの自然素材を使って家を建てる点は共通しています。
しかしながら、木材の接着のために化学接着剤を使用したり、漆喰の中に硬化接着剤を混ぜたりするケースがあります。
無添加住宅は建物に使われる建材にこだわり、無垢材や漆喰といった天然素材の建材はもちろんのこと、断熱材や接着剤、塗料なども無添加の自然素材を使用しています。
したがって、無添加住宅は自然住宅の上位版ともいえるでしょう。
無添加住宅のメリットは?
最大のメリットは、なんといっても無添加のもたらす健やかなライフスタイルを楽しめることです。
空気は目に見えないので言葉で説明するのは難しいですが、森の澄んだ空気を清々しく感じるような感覚があります。そして天然の無垢材は何年経っても木の良い香りを漂わせ、癒しの効果を生みます。
この感覚は実際に感じていただくのが一番です。ぜひお子様と一緒にモデルハウスに足を運び、思い切り深呼吸してみてください。空気の清々しさや天然素材の手触りなど、違いを肌で感じていただけることでしょう。
無添加住宅のデメリットは?
素材に傷や汚れがつきやすいのが難点です。
漆喰の壁はひっかくと傷が入ってしまいますし、無添加住宅で使用する天然の木はウレタン塗装などの表面加工をしていません。そのため、あて傷や汚れがつきやすいところがあります。
もうひとつは、木が湿度によって収縮し、反ったり割れたりすることがあります。
これは無垢材ならではの問題で、木が含んでいる水分量が原因。周囲の湿度や季節によって起こります。これは木に起こる自然現象であり、家の強度に問題はありません。
家は生きている
天然の素材は人と同じように生きて呼吸をしています。
塗りたての漆喰は何年もかけて硬化していきます。湿度に合わせて適度な調湿を行う様子はまるで呼吸をするかのよう。そして無垢材は数百年という長い年月をかけて風化し、その間に木が乾燥しながら家全体の強度を増していきます。
時とともに傷も増えてゆき、白かった漆喰も汚れとひびが見られるようになりますが、それもまた味わいです。ひび割れた漆喰を塗り直し、無垢の床は定期的にワックスをかけ・・・そうして手間をかけ、愛情を注ぎ、生活をともにすることで愛着が湧いてくるのです。
子供が多くの成功と失敗を積み重ねて成長していくように、家もまたご家庭によってそれぞれの変化を遂げていきます。私たちはその過程を「経年劣化」ではなく「経年美化」と呼び、家づくりにおいてもっとも大切にしています。
どんな人が向いている?
天然の素材を生かした家は年月を重ねるごとに経年変化していきます。それを「味わい」として愛でることができる人に向いています。
一方で、経年変化をデメリットと感じられる方だと、日々の暮らしにストレスを感じてしまう可能性があるため、あまりおすすめしません。
無添加住宅の特徴
ここからは無添加住宅で使用する素材や機能性について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
漆喰の壁について
漆喰の壁といえば、お城や蔵を思い浮かべる方も多いかと思います。日本の高温多湿な気候に適しており、昔から大切なものを守るために使われてきた、馴染み深い建材です。
・優れた調湿性
漆喰は表面に小さな穴がたくさんあり、湿度を吸ったり吐いたりする性質があります。
部屋の湿度が高いときには吸湿し、低いときには放湿することでコントロールしています。
その結果、快適な湿度を保つことができます。
・消臭、防音効果
穴は湿度だけでなく、生活臭や音の振動なども吸収してくれます。そのため、消臭効果や防音効果も期待できます。
・殺菌作用、防虫効果
漆喰は強アルカリ性のため、付着したダニやカビ、ウィルスが死滅します。このことから、天然の防虫効果があります。
また、部屋の湿度を適度にコントロールしてくれているので、結露が発生せず、カビの発生を防いでくれるのもうれしい効果です。
・お手入れ、メンテナンス
難点といえば、傷がつきやすいこと。爪でひっかいた程度でも傷になってしまいます。
ただ、浅いものであればサンドペーパーやカッターで削ってしまえば目立たなくなります。
大きなひびが入ってしまうと塗り替えが必要になりますが、これは言い換えると「大きなひびでも塗り替えれば済む」ということです。
アフターサービスなどの対応は工務店によってさまざまなので、しっかり確認しましょう。
断熱性について
・天然の断熱材「炭化コルク」
無添加住宅で使用する断熱材は炭化コルク。コルクは、ワインの栓やコースターなどにも使われるのでお馴染みです。
空気をよく含むため、温まった空気を逃がしにくいことから、高い断熱効果が実証されています。
・無垢材のもつ温もり
天然の無垢材も断熱効果に力を発揮します。木は熱伝導率が低いため、炭化コルクで蓄えた暖かい空気を逃がしにくい効果があります。
なにより、天然木のもつ優しさや温かみを直接肌で感じられるのは自然住宅ならではの魅力です。
・夏に涼しい「クールーフ工法」
夏の外気を逃がすため、無添加住宅は独自の工法を取り入れています。
屋根に特殊なフックがついており、隙間を開けることで自然に風を通し、循環させることで涼しさを実現しています。
耐震性・耐久性について
・長い年月をかけて強度を増していく
天然の木材は耐久性が高く、乾燥しながら強度を増していきます。100年単位で風化していくため、長く耐震強度を保つことができます。
新築の状態だと集成材のほうが数値的上回るものの、集成材には化学接着剤が使われており、その耐久性は30年程度といわれています。
・炭化コルクの防腐性
断熱材に使用する炭化コルクは、熱を加えることで炭化させています。そのため、腐敗することなく長持ちします。
防虫・防カビの効果について
・処理で防虫
無垢材は約70℃の高温釜に一週間ほど入れることで殺菌します。さらに出荷前に-20℃の冷凍殺虫も行っています。
・天然の防虫効果
炭化コルクはダニに対し、高い忌避効果を発揮します。また、漆喰との組み合わせも最高のコンビです。それぞれの持つ通気性が内部の結露を防止し、防腐や防カビに繋がります。
漆喰は強アルカリ性であることから、殺菌効果が高く、カビも生えません。また、スギやヒノキ材はシロアリや木材腐朽菌に強い性質があり、消毒は必要ありません。
無添加住宅はまさに天然の防虫効果に守られた家です。
しかしながら、残念なことに「虫と無縁の家」ではありません。無添加住宅とは自然そのものでできた家であるため、人にも虫にも快適な住まいであることになります。
もし心配であれば、天然素材の白アリ対策を施すことも可能です。
事前にしっかりと比較検討を
いかがでしたか?
大切なのは、メリット・デメリットを購入前にしっかりと把握しておくこと。
ここまででお伝えしてきた内容は、場合によってはメリットとも、デメリットとも捉えることができます。何を良いと感じるかはその人次第です。
家は人生で一度きりとなりうる大きな選択となりますが、建ててしまったら取り返しがつきません。建てた家に起こりうることを事前に把握しておけば、のちの後悔には繋がりにくくなります。
ご家族で納得のいくまで検討し、できれば他の住宅も見学に行ってみることをおすすめします。そして、無添加の家の心地よさも、同じくモデルハウスでぜひ体感してほしいと思います。
吉川住研ではモデルハウス見学はもちろん、家づくりに関するさまざまな不安や疑問にお答えする「家づくり相談会」も毎週実施しています。ぜひお気軽にお申し込みください。