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奈良市にある自然素材を用いる住宅業者が解説します! 耐震等級と地震に強い家とは?
日本は地震大国であることから、家を建てる際には耐震性が高ければ高いにこしたことはありません。
家の耐震性が高ければそれだけ安心して生活することができますよね。
みなさんは耐震等級はご存知でしょうか?
これから家を建てる予定の人は特に知っておくことをおすすめします。
今回は耐震等級と地震に強い家について解説させていただきます。
□耐震等級とは
耐震等級とは建物の強度を表す指標の一つです。
自治体などが行う耐震診断によって建物がどれくらい地震に耐えることができるのかを示します。
*等級の基準
・耐震等級1
建築基準法のレベルの強さで、震度6強から7程度の数百年に一度で発生する地震で倒壊や崩壊しない程度の建築物の強さを表します。
さらに数十年に一度発生する震度5程度の地震では住宅が損傷しない程度の強さになります。
・耐震等級2
等級1で想定される1.25倍くらいの地震で倒壊や崩壊が起きない程度の建築物の強さのことです。
耐力壁が等級1の1.55倍必要になります。
学校や病院の耐震性能はこれに該当します。
・耐震等級3
等級1で想定される1.5倍程度の地震で倒壊や崩壊が起きない程度の建築物の強さのことです。
耐力壁が等級1の1.86倍必要になります。
消防署や警察署など防災拠点とされている建物が該当します。
*耐震等級を決めるのは家を建てる人
住宅を注文するとき、最終的に住宅の耐震等級を決定するのは家を建てる人です。
よって、家を建てる打ち合わせの段階から積極的に業者に相談するようにしておきましょう。
例えば「耐震等級を上げたい」と依頼すると壁の数が増えることになります。
□地震に強い家とは
*建物はなるべく四角に近い単純な形の家を
建物を平面図で見たとき、なるべく単純で凹凸が少ない形にしましょう。
凹凸が多い複雑な形状の場合、地震の時に例えば横から力を受けると家が一体となって耐えることができずに、ある部分に力が集中してしまいます。
するとそこからねじれが生じて家の損傷がすすむ可能性があります。
*屋根はなるべく軽く
屋根が重ければ重いほどそれを支えるのに必要な耐力壁の数が増えます。
屋根が重いと揺れたときに遠心力が作用するため、それを支える部分に強い負荷がかかってしまいます。
*耐震壁はバランスよくなるべく多めに
耐震壁が多いほど耐震等級は上がります。
しかしこれがバランスよく配置されていない場合、家に大きな被害をもたらすため気を付けることが必要です。
地震はいつ来るものかわかりません。
そのため、事前の準備や対策をしておくことが大切です。
地震に強い家をつくることは、家族の安全を守る事前の対策として必要不可欠なことといえるのではないでしょうか。