“本物の住宅”に住むためにぜひ知っていただきたい情報を発信していますLIFE
先人の知恵こそ究極の省エネ
省エネ住宅=高気密高断熱・太陽光発電。長年研究されてきたそれらは、確かに高いパフォーマンスを発揮するので、技術力の有無に関わらずどんな住宅会社でも一定の効果が期待できるので、容易に施工されますが、高コストな住宅の機能に過ぎません。
元来、今ほど科学技術の進歩がなかった時代の先人たちは、自然のエネルギーを効率的に活かして、心豊かに暮らす知恵を持っていました。例えば、夏は強い日差しを遮り、冬は太陽の光が室内を暖めるように考えられた庇の長さ。風を効率よく採り入れる坪庭。また−10度以下の環境で野菜を凍らせずに保存する知恵や、雪で作った“かまくら”の中で過ごす暖かさなど。このように可能な限りエネルギーを消費せずに、快適に暮らす方法を知っていたのです。
およそ100年前に使われていたヨーロッパの冷蔵庫
単に断熱材や太陽光発電だけを薦めるのは、建築のプロとして何の価値もないと考えています。お金では買えない機能と先人の知恵を融合させた快適な住まいづくりを提案できてこそ、本当に快適な家ができるのではないでしょうか。